心と体がととのう食べもののお話
老化と栄養素
今月に入ってから気温の変動が大きいですね
肩こりや頭痛などの不調を訴える方が多いようです。
不調が出やすい時期でもあります。こんな時は血行を良くする食生活を心がけるとよいです。
ゆっくりお風呂に浸かって、しっかり睡眠をとる
そして食事は旬のものを中心に。
今の時期おすすめな食材は、ニラ、さやえんどうやグリンピースなどです。
血行をよくし、解毒もしてくれるなどの働きがありますよ。
私はニラのお浸しが好きです
では老化を防ぐ栄養素のお話。
前回までは抗酸化作用が期待できるフィトケミカルについて。
今回は「ムチン」です。
山芋や里芋、れんこん、オクラ、昆布などのネバネバした野菜などに多く含まれている粘性物質です。
動物の体の細胞と細胞をつなげる働きをしており、人間の口腔、胃、腸をはじめとする消化器官や鼻腔、膣、関節液、目の表面の粘膜を覆う粘液にもすべてムチンが含まれています。
また、ウナギをはじめとする一部の魚類特有の体表のぬめりもムチンです。
ムチンの効果としては、体内の粘膜を潤して、強化する働きがあります。
消化器官では胃潰瘍や胃炎の予防・改善に効果を発揮し、呼吸器官でも風邪やインフルエンザなどの感染症から体を守ります。
近年では、がんの転移を防ぐ効果があると報告もなされています。
また腎臓や肝臓の機能を向上させて細胞の活性化を促したり、唾液の分泌を促して食欲を増進したり、便秘の解消に貢献したり、・・・と様々な働きがあります。
また、たんぱく質分解酵素を含んでいるため、消化吸収を助ける効果もあります。
ただし、ムチンの持つたんぱく質分解酵素は熱に弱いため、調理の際は生か、低温短時間の加熱にとどめるのが良いでしょう。
老化防止、健康のために一日一食はネバネバ食材を取り入れましょう!
次回もお楽しみに♪